明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


このサイトはPC用に最適化されています。スマホでご覧の場合は、記事の末尾から下にメニューが表示されます。


---
神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

---

評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

新作DVD――『戦争のはらわた』『コンボイ』Blu-ray ほか

DVD

シャーリー・クラーク『Magic Box: Films of Shirley Clarke Vol 4』 [Blu-ray]、『CONNECTION』、『Portrait of Jason』 [Blu-ray] [Import] エリオット・ニュージェント『暗黒街の巨頭』 [DVD]『華麗なるギャツビー』の最初の映画化。 ポール・ウェンドコ…

"a fate worse than death" についての覚書――西部劇における先住民の表現についての一考察

神戸映画資料館「連続講座:20世紀傑作映画 再(発)見 第2回『駅馬車』」補足"a fate worse than death" についての覚書――西部劇における先住民の表現についての一考察 先日の神戸映画資料館での『駅馬車』についての講座を終えたあとで、あのクライマック…

ジョン・フォード賛

6月24日に神戸映画資料館で行う予定の「連続講座:20世紀傑作映画 再(発)見 第2回 ジョン・フォードと西部劇の神話──『駅馬車』をめぐって」(タイトルはいつものように適当につけたもので、実際の内容はちょっと違うものになると思います)が、あと一週間と…

アラン・ドワン『フロンティア・マーシャル』

アラン・ドワン『フロンティア・マーシャル』(Frontier Marshal, 39) ★★ 保安官ワイアット・アープのトゥームストーンでの活躍を描いた西部劇。『荒野の決闘』と同じスチュアート・N・レイクの小説を原作としているため、登場人物やエピソードはフォード作…

ウェズリー・ラッグルス『シマロン』

ウェズリー・ラッグルス『シマロン』(Cimarron, 31) ★½ 1889年のオクラホマの土地獲得競争(オクラホマ・グレート・ラン)から大恐慌の時代に至るまでの40年近い時の流れを年代記的に描いたこのスペクタクル大作を、単純に西部劇に分類していいものかどう…

マイケル・カーティズ『無法者の群』

マイケル・カーティズ『無法者の群』(Dodge City, 39) ★★ ワーナーでウォルシュと肩を並べていた冒険映画のヴェテラン、マイケル・カーティズは、エロール・フリンとコンビを組んで数々の冒険映画・海賊映画を作っている。これは、その分野ですでに成功して…

セシル・B・デミル『大平原』

セシル・B・デミル『大平原』(Union Pacific, 39) ★★ 大陸を横断する鉄道ユニオン・パシフィックとセントラル・パシフィックの建設を背景に、金儲けのためにそれを妨害する一味(一味のボスを演じるブライアン・ドンレヴィは、この年、4本の西部劇で同様の…

『砂塵』『地獄への道』

神戸映画資料館での『駅馬車』講座の日がだんだん近づいてきたので、6月は西部劇を中心に書くことにする(ただのメモに近いものだが)。 ジョージ・マーシャル『砂塵』(Destry Rides Again, 39) ★★½ 『掠奪の町』や『縄張り』などのコミカルな西部劇を得意と…