■ジャン=ピエール・メルヴィル『マンハッタンの二人の男』 Deux hommes dans Manhattan
(ベッケルとメルヴィルは、ヌーヴェル・ヴァーグ世代の作家たちにとっての兄貴的存在だった。 ゴダールの「勝手にしやがれ」は、この作品のニューヨーク・ロケの夜間シーンに刺激されて作られたとも言われる)
■ジュールス・ダッシン『男の争い』 Rififi (『裸の町』のダッシンによる強盗映画の名作)
■フランク・キャプラ『波も涙も暖かい』 A Hole in the Head (キャプラ初のカラー・シネスコ作品。未見だが評判は高く、泣ける名作だと聞く)
■アレクサンダー・マッケンドリック『成功の甘き香り』 (マッケンドリックについては「Who's Who」で取り上げるつもりでいながら、ほったらかしにしたままだ。「甘き香り」というのはもちろんアイロニー)
■スタンリー・ドーネン『よろめき休暇』(ケイリー・グラント主演のノン・ミュージカル・コメディ)
■ジョゼフ・L・マンキーウィッツ『ピープル・ウィル・トーク』
(マンキーウィッツ作品としてはあまり有名ではないが、ドゥルーズの "Cinema: Image-Temps"のなかでは大きく取り上げられている。実をいうと、北米版を買おうかと考えていたところだった。危ない危ない)
■ジョージ・キューカー『フィラデルフィア物語 スペシャルエディション』
(キューカーによる残酷な喜劇。ジミー・スチュワートの歌う「虹の彼方に」が忘れがたい)
■ウー・イフォン『生命 希望の贈り物』
(日本でも大ヒットした台湾のドキュメンタリー)
■豊田四郎『雪国』
(シネ・ヌーヴォの豊田四郎大回顧展でこれだけは見逃せないと思っていたのだが、結局見逃してしまい、後悔していた。DVD化はうれしい)
■ジミー・ウォングの『大女侠』
(キン・フー初期の傑作『大酔侠』のチェン・ペイペイとジミー・ウォングが競演した、『大酔侠』の続編的作品(らしい)。)
■カール・ドライエル『裁かれるジャンヌ クリティカル・エディション』
ドライエルは BOX で全集出してほしいです。
■ダルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』
■モンテ・ヘルマンの2本の異色西部劇 『銃撃』と『旋風の中に馬を進ませろ』
■P・ボグダノヴィッチ唯一の傑作(?)『殺人者はライフルを持っている』
■川島雄三×若尾文子さま 『しとやかな獣』、『女は二度生まれる』 、『雁の寺』
■ジョージ・キューカー『西部に賭ける女』(これがキューカー唯一の西部劇であるとは残念だ)
ついでにこれも『ボーン・イエスタデイ』(キューカーが『マイ・フェア・レディ』の14年前に撮ったピグマリオン物語)
■並木鏡太郎『花嫁吸血魔』(たまにはこういうジャパン・ホラーで笑うのもいいかも)
■バート・ケネディ『ジョン・ウェイン大列車強盗』
(バッド・ベティカーの脚本家としても知られるバート・ケネディ監督による西部劇)『女ガンマン/37564(ミナゴロシ)DVD-BOX』(ついでにこれも。ラクエル・ウェルチ、クリストファー・リー主演によるB・ケネディの怪作。『キル・ビル』の元ネタです)
■ジャン・ルノワールのトーキー初期の傑作『ボヴァリー夫人』(190分版と120分版の二つが存在するともいわれているが。おそらく後者か?)
■故岡本喜八による戦争ドラマ『日本のいちばん長い日』
■ヴィンセント・ミネリのファンタスティックな『晴れた日に永遠が見える』と、ミュージカルの不朽の傑作『バンド・ワゴン 特別版』
■ウェス・アンダーソンを魅了した海洋映画 『ジャック=イヴ・クストーの世界』
■シャブロル初期の傑作 『いとこ同士』
■ルビッチがナチスを風刺した傑作コメディ『生きるべきか死ぬべきか』