明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

映画新作DVD ベスト・セレクション▽

ジャン=ピエール・メルヴィル『マンハッタンの二人の男』 Deux hommes dans Manhattan
(ベッケルとメルヴィルは、ヌーヴェル・ヴァーグ世代の作家たちにとっての兄貴的存在だった。 ゴダールの「勝手にしやがれ」は、この作品のニューヨーク・ロケの夜間シーンに刺激されて作られたとも言われる)

■ジュールス・ダッシン『男の争い』 Rififi (『裸の町』のダッシンによる強盗映画の名作)

フランク・キャプラ『波も涙も暖かい』 A Hole in the Head (キャプラ初のカラー・シネスコ作品。未見だが評判は高く、泣ける名作だと聞く)

アレクサンダー・マッケンドリック『成功の甘き香り』 (マッケンドリックについては「Who's Who」で取り上げるつもりでいながら、ほったらかしにしたままだ。「甘き香り」というのはもちろんアイロニー

スタンリー・ドーネン『よろめき休暇』ケイリー・グラント主演のノン・ミュージカル・コメディ)

■ジョゼフ・L・マンキーウィッツ『ピープル・ウィル・トーク』

マンキーウィッツ作品としてはあまり有名ではないが、ドゥルーズ"Cinema: Image-Temps"のなかでは大きく取り上げられている。実をいうと、北米版を買おうかと考えていたところだった。危ない危ない)

ジョージ・キューカー『フィラデルフィア物語 スペシャルエディション』

(キューカーによる残酷な喜劇。ジミー・スチュワートの歌う「虹の彼方に」が忘れがたい)

■ウー・イフォン『生命 希望の贈り物』

(日本でも大ヒットした台湾のドキュメンタリー)

豊田四郎『雪国』

シネ・ヌーヴォ豊田四郎大回顧展でこれだけは見逃せないと思っていたのだが、結局見逃してしまい、後悔していた。DVD化はうれしい)

森崎東『喜劇・女は度胸』

(森崎喜劇の初期の代表作。「ゲーテのくそまみれ」の名セリフが有名。)

ジミー・ウォング『大女侠』

キン・フー初期の傑作『大酔侠』のチェン・ペイペイジミー・ウォングが競演した、『大酔侠』の続編的作品(らしい)。)

■カール・ドライエル『裁かれるジャンヌ クリティカル・エディション』

ドライエルは BOX で全集出してほしいです。

ダルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』

スタンリー・キューブリック『博士の異常な愛情 40th アニバーサリー・スペシャル・...』

『幻想の魔術tカレル・ゼマン 悪魔の発明』

溝口健二『愛怨峡』

モンテ・ヘルマンの2本の異色西部劇 『銃撃』『旋風の中に馬を進ませろ』

ドン・シーゲルの遺作『ジンクス!』

■P・ボグダノヴィッチ唯一の傑作(?)『殺人者はライフルを持っている』

川島雄三×若尾文子さま 『しとやかな獣』『女は二度生まれる』 『雁の寺』

■ルビッチ×ガルボ『ニノチカ』(キャッチ・コピーは「ガルボが笑った」。笑うだけで事件になるスターもすごい)

『ゴダールの決別 デジタル・リマスター版』

ジョージ・キューカー『西部に賭ける女』(これがキューカー唯一の西部劇であるとは残念だ)

ついでにこれも『ボーン・イエスタデイ』(キューカーが『マイ・フェア・レディ』の14年前に撮ったピグマリオン物語)

石井輝男『女体渦巻島』『猛吹雪の死闘』

■並木鏡太郎『花嫁吸血魔』(たまにはこういうジャパン・ホラーで笑うのもいいかも)

『フランク・キャプラ 第二次大戦の序曲 Vol.1』

バート・ケネディ『ジョン・ウェイン大列車強盗』
バッド・ベティカーの脚本家としても知られるバート・ケネディ監督による西部劇)

『女ガンマン/37564(ミナゴロシ)DVD-BOX』(ついでにこれも。ラクエル・ウェルチクリストファー・リー主演によるB・ケネディの怪作。『キル・ビル』の元ネタです)

岡本喜八『肉弾』『近頃なぜかチャールストン』

ジャン・ルノワールのトーキー初期の傑作『ボヴァリー夫人』(190分版と120分版の二つが存在するともいわれているが。おそらく後者か?)

■故岡本喜八による戦争ドラマ『日本のいちばん長い日』

三隅研次『女系家族』(TVドラマ化にあわせての発売か)

澤井信一郎『野菊の墓』(これが松田聖子主演のただのアイドル映画だという人は眼が節穴です。)

内田吐夢『大菩薩峠三部作』三隅研次版とはまた別の魅力)

ヴィンセント・ミネリのファンタスティックな『晴れた日に永遠が見える』と、ミュージカルの不朽の傑作『バンド・ワゴン 特別版』

『イースター・パレード 特別版』

ロバート・アルトマンリリアン・ギッシュ(!)『ウェディング』

ウィリアム・ウェルマン『西部の王者』

■50年代的虚しさ。ヘンリー・キングの傑作西部劇『無頼の群れ』

ヘンリー・キング『地獄への道』

ウィリアム・ウェルマン『ジョン・ウェイン中共脱出』

アラン・レネ『夜と霧』

ウェス・アンダーソンを魅了した海洋映画 『ジャック=イヴ・クストーの世界』

■シャブロル初期の傑作 『いとこ同士』

ヴィスコンティの名作が幻の「イタリア語・完全復元版」として初DVD化 『山猫』

■ルビッチがナチスを風刺した傑作コメディ『生きるべきか死ぬべきか』

鈴木清順の3作『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』『河内カルメン』『肉体の門』

鈴木清順ヌーヴェルヴァーグすべてが狂ってる

オリヴェイラ『神曲』

ロバート・アルドリッチ飛べ!フェニックス

ジョン・フォード怒りの葡萄

ラオール・ウォルシュの『彼奴は顔役だ! 特別版

ハワード・ホークス『僕は戦争花嫁』

ペドロ・コスタ『ヴァンダの部屋』