明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

マックス・オフュルスの『魅せられて』


「フィルム・ノワール ベスト50」で紹介したオフュルスの傑作『魅せられて』のDVDが日本で発売になってしまった。

日本で出ているオフュルスのDVDといえば、『たそがれの女心』『輪舞』ぐらいで、むかし出ていた『歴史は女で作られる』も廃盤になって久しい。なんでもDVDになる時代だから、オフュルスの映画もいずれ日本でDVD化されるだろうとは思っていたが、まずは、『歴史は女で作られる』あたりが再リリースされれ、それから『忘れじの面影』とか『快楽』が出て、そのあとでひょっとしたらこの辺のフィルム・ノワール作品がつづく、という順番が無難なところかと予想していたので、いきなり『魅せられて』とは驚いた。焦って仏版を買うことはなかったじゃないか。まあいい、海外版だと日本版の3分の1ぐらいの値段で手に入るんだから。

ついでにマルセル・オフュルスのDVDも出してほしいね。