明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。




























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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

ジョン・ヒューストン『Wise Blood』ほか

すべてフランス版です。

ラオール・ウォルシュ 『Victime du destin』(『決斗!一対三』)


何度見ても途中で寝てしまうので、最近では睡眠薬代わりに使っていたファスビンダーの西部劇『Whity』の DVD をやっと見終えた。こんなに眠気を誘う西部劇はウォーホールの『ロンサム・カウボーイ』以来だ。やはりこの二人には共通点がある。「Whity」というタイトルだが、黒人が主人公の西部劇だ。白人たちはわざとらしくおしろいを塗って顔をさらに白くして登場し、家族崩壊が進むにつれてそのおしろいも薄汚れてゆくという、ファスビンダーらしい悪趣味な作品である。

ウォルシュの『南部の叛逆者』に触発されて撮られたそうだが、ほんとかよと言いたくなる。たしかに、ファスビンダーの初期のギャング映画にはウォルシュのポスターが出てきたりするので、好きな作家だったのには違いないと思うが・・・。


ダグラス・サーク 『Coffret douglas sirk vol.2』 :

All I Desire
Demain est un autre jour(There's Always Tomorrow)
Les Amants de Salzbourg(『間奏曲』)
La Ronde de l'aube(『翼にかける命』)


日本ではまだ DVD 化されていないものも。

ジョン・ヒューストン 『Coffret john huston : le malin ; au-dessus du volcan』


『Wise Blood』『火山のもとで』の2作をパッケージ。『Wise Blood』は、最近日本でも新たに翻訳され、以前出ていた単行本が文庫化されたりして、注目されているはずの作家フラナリー・オコナー『賢い血』をヒューストンが映画化した異色作だ。軍隊帰りの若者が、説教者となって「キリストなきキリストの教会」をひとりで布教して回るが、挫折の末に最後は自らの両目を突いて盲目となるという物語は、「男性作家」という安易なイメージで見られがちなヒューストン作品としてはどうにも扱いづらかったのか、日本では未だに未公開である。

同時期に、Criterion からも DVD が出た。


レイモン・デパルドン

『La Vie moderne - Edition simple』



Raymond Depardon : Coffret Intégrale 10 DVD


リュック・ムレ 『Luc moullet en shorts』


ジュリアン・デュヴィヴィエ 『Au bonheur des dames』


ゾラの原作を映画化したデュヴィヴィエ最後のサイレント映画。撮影がすごいというので期待したが、たいしたことはなかった。伊藤大輔にとっての『忠治旅日記』のような作品かとも思ったのだが・・・。結局、デュヴィヴィエはサイレントの頃からダメだったようだ。これをムルナウの『サンライズ』と比較する人が複数いるのだが、やはり恐れ多いと言うべきだろう。しかし、当時の百貨店の様子がわかるのは、パリの風俗に興味があるものには貴重かも。


ジャン=ピエール・モッキー 『13th french street』


『Coffret cinema africain, vol. 1』


ミケランジェロ・アントニオーニ 『La chine』


アントニオーニが中国を撮ったドキュメンタリー。ベロッキオの『中国は近い』と2本立てだったら夢のパッケージだったかも。外科手術の様子をそのまま撮影したシーンがあるので、そういうのが苦手な人は目をつぶっててください。


ダニエル・シュミット 『Hécate, maîtresse de la nuit』(『ヘカテー』)


ここにも魅力的な傍観者が。それにしても、シュミットも全然 DVD にならないね。