気がついたら(とっくに気がついてたけど)、ひと月以上更新していなかった。まとまったものを書こうとすると、全然更新できないので、これからはツイッターで書いてるような小ネタもとりあげていこうかと思ってる。
ペキンパーとベティカーが映画化に興味を示していたケン・キージーの原作を、ポール・ニューマンが監督・出演で映画化した作品。別の監督によって撮影が着手されたが、かれが途中で降板したために、俳優だけの予定だったポール・ニューマンがメガホンを取ることになった(ニューマンはこの映画のプロデューサーでもあった)。
この映画に描かれるのは、ストライキに同調することなく森林伐採の仕事をつづけ、次第に地域社会から孤立していく一家だ。マッチョで保守的で自己中心的な、どう見ても最悪の一家で、最後には、その家長(ヘンリー・フォンダ)と息子の一人は事故で無残な死に方をし、女房たちも家を出てゆく。それでいながら、その反骨精神がすがすがしい印象を残す不思議な作品。もぎ取られた父親の片腕を船の屋根に突き立てるニューマンがかっこいい。
監督ポール・ニューマンは侮れない。