明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2013-01-01から1年間の記事一覧

DotDash メールマガジン第5号〜ルクレシア・マルテル『頭のない女』

DotDash メルマガ第6号では、現在アルゼンチンを代表する女性監督ルクレシア・マルテルの『頭のない女』という映画について書いた。ルクレシア・マルテルについては以前にも軽く紹介したことがあるが、本格的に論じたのは今回が初めてだ。ある交通事故をき…

新作DVD〜『ハリウッド西部劇映画 傑作シリーズ DVD-BOX Vol.3』『フェルナンド・アラバール コレクション』ほか

DVD

『ハリウッド西部劇映画 傑作シリーズ DVD-BOX Vol.3』 「牧童と貴婦人」、「テキサス人」、「西部の二国旗」、「復讐の荒野」、「女群西部へ!」、「死闘の銀山」、「勇魂よ永遠に」、「シエラ」第三弾も『復讐の荒野』(アンソニー・マン)、『女群西部へ…

デイヴィッド・ミラー『突然の恐怖』

アメリカにおける「作家主義」の原点でありバイブルでもある『The American Cinema』において、「デイヴィッド・ミラーがどうして賞賛されるようになったのかは、アングラ批評の解けない謎の一つである」とアンドリュー・サリスに評言されている映画監督デイ…

DotDash メールマガジン第4号〜フォルーグ・ファッロフザード『あの家は黒い』

DotDash メールマガジン第4号の連載では、フォルーグ・ファッロフザードの『あの家は黒い』(62)という映画について書きました。フォルーグ・ファッロフザードはイランの高名な女性詩人で、キアロスタミの『風の吹くまま』のタイトルは彼女の詩の一節から…

リカルド・フレーダとイタリア・モダン・ホラー映画の誕生

リカルド・フレーダ(または、リッカルド・フレーダ)は、一言でいうなら、イタリア大衆映画の巨匠ということができるだろう。42年に映画監督としてデビューしたかれは、ネオ・リアリズムが脚光を浴びる当時のイタリア映画の潮流に逆らうようにして、ソー…

DotDash メールマガジン第3号〜『僕の無事を祈ってくれ』

DotDash メールマガジン第3号には、ラシド・ナグマノフの『僕の無事を祈ってくれ』について書きました。カザフ・ニューウェーヴのリーダー的存在であったナグマノフが、ペレストロイカ直後の1988年のカザフスタン共和国で、韓国系ロックシンガー、ヴィ…

新作DVD〜『ゴダール/ソニマージュ初期作品集』『カール・Th・ドライヤー コレクション / 不運な人々』ほか

DVD

DotDash のメルマガの原稿を書くのに力尽きて、全然更新できてません。例によって、DVD の紹介でお茶を濁しておきます。 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ベルリン・アレクサンダー広場 Blu-ray BOX』 ジャン=リュック・ゴダール『フォーエヴァー・…

DotDash メールマガジン第2号〜『デイヴィッド・ホルツマンの日記』

DotDash メールマガジン第2号が発行されました。今回は、ジム・マクブライドの長編デビュー作『デイヴィッド・ホルツマンの日記』(David Holzman's Diary, 1967)という映画のことを紹介しました。当時流行していたシネマ・ヴェリテをパロディにし、モキュ…

ビクトル・エリセ『ラ・モルト・ルージュ』

DVD

エリセの『ラ・モルト・ルージュ(La Morte Rouge)』、いつのまにか DVD 出てたんだな。スペイン版みたいだけど、仏語・英語字幕もついてる。「ラ・モルト・ルージュ」という奇妙なタイトルにつては、以前、ここに書いた。