明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

エドワード・ヤン、亡くなる


エドワード・ヤンが、6月29日、7年間煩っていた癌の合併症のため、ビバリーヒルズの自宅で69歳の生涯を終えた。

癌だったとは初耳だし、アメリカに住んでいたことも知らなかった。『ヤンヤンの夏休み』以来7年ぶりとなる新作『The Wind』が、ジャッキー・チェン製作による大作を予定していたと聞いて、さらに驚いた。ジャッキーをモデルにしたカンフーの達人を描く映画になるはずだったという。ジャッキー・チェンはカンフーの指導もすることになっていたそうである。はたして、この新作がどの程度完成しているのか不明だが、完成していれば、それまでのエドワード・ヤンとは一線を画する作品になっていたはずだ。エドワード・ヤンの新時代が始まっていたかもしれないと考えると、残念でならない。