エドワード・ヤンが、6月29日、7年間煩っていた癌の合併症のため、ビバリー・ヒルズの自宅で69歳の生涯を終えた。
癌だったとは初耳だし、アメリカに住んでいたことも知らなかった。『ヤンヤンの夏休み』以来7年ぶりとなる新作『The Wind』が、ジャッキー・チェン製作による大作を予定していたと聞いて、さらに驚いた。ジャッキーをモデルにしたカンフーの達人を描く映画になるはずだったという。ジャッキー・チェンはカンフーの指導もすることになっていたそうである。はたして、この新作がどの程度完成しているのか不明だが、完成していれば、それまでのエドワード・ヤンとは一線を画する作品になっていたはずだ。エドワード・ヤンの新時代が始まっていたかもしれないと考えると、残念でならない。