明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

『ダグラス・サーク DVD-BOX2』



『ダグラス・サーク DVD-BOX2』


早くも第2弾の登場です。「自由の旋風」、「翼に賭ける命」、「愛する時と死する時」、「悲しみは空の彼方に」の4作が収録されている模様。贅沢な願いだが、参考作品としてジョン・M・スタール作品を加えるぐらいの心意気が欲しい。

ついでだが、『哀愁の湖』の DVD が去年発売されていたことをさっき発見した。ジーン・ティアニーが珍しく悪女を演じたテクニカラーによるフィルム・ノワールの傑作だ。

コーネル・ワイルドの愛を独占するため、湖水で溺れる小児麻痺の夫の弟を見殺しにするばかりか、自ら階段から落ちて妊娠中の自分の子供を死産させもする。妹ジーン・クレインへの嫉妬が高じて、ついには自らの遺書ーーつまりは自分の命をかけてーーで夫と妹を告発するティアニーの狂気の美しさが圧倒的だ。

筒井武文


まずはご報告まで。