久しぶりに Amazon.fr の DVD をチェックしたら、気になるものがたくさんあった。ありすぎたので、何度かにわけて紹介しようと思う。
フランス時代のフリッツ・ラング。
マリオ・バーヴァ『Duel au couteau』
パリのシネマテークでこの映画を見ているとき、近くにいたオバサンが「あたしゃこれよりも、ピエール・シュナル版のほうが好きだね」と話しかけてきて、面倒くさかったことを覚えている(実際、このスタンバーグ版よりも、ピエール・シュナルの『罪と罰』のほうが、フランスでは圧倒的に評価が高いことを付け加えておく)。下写真はフランス版。英語字幕の入った スペイン版 (PAL)も存在する。
ピエール・シュナル『L'assassin connaît la musique』
これはそのピエール・シュナルによるコメディ(未見)。
ジャン=ピエール・モッキー『"Snobs" ! & "Un drôle de paroissien"』
ジャン=ピエール・モッキーの時代いまだ来たらず。これは「Cahiers du Cinema」から出ている DVD シリーズのひとつ。前に紹介したケン・ローチの『Family Life』などもここから出ている(ちなみに、北野武もこのシリーズに入っている)。
むかしテレビで一度見ただけ。ニューディールな作品だったという印象しかない。
マイケル・パウエル『Red ensign - Edition les films de ma vie』
マイケル・パウエルの映画は全部見たつもりになっていたが、見逃していた作品が、まだまだあった。
マイケル・パウエル『Phantom light - Edition les films de ma vie』
# - 『逮捕命令』Silver Lode
# - Tornade
# - 『バファロウ平原』Cattle Queen of Montana
# - 『辺境の追跡』Escape to Burma
# - 『南海の黒真珠』PEARL OF THE SOUTH PACIFIC
# - 『対決の一瞬』Tennessee's Partner
# - 『悪の対決』Slightly Scarlet
ジョセフ・L・マンキーウィッツ『静かなるアメリカ人』
数年前に、リメイクが公開されたときに日本でも DVD になるんじゃないかと期待したが、そう思い通りには行かなかった。
昨年に亡くなってから、DVD 化が加速している模様。
ディノ・リージ『Au nom du peuple italien』
マルコ・フェレーリは日本でもそれなりに人気がある。しかし『Dillinger é morto』はなぜか公開されていない。私見では、これがフェレーリの最高傑作なのだが……。わたしの趣味と、日本の配給会社の趣味とはどうもずれているらしい。ゴダールが "mereveilleux de simple évidence" といって絶賛したと伝えられているこのすばらしいアンチ・ドラマには、68年という時代の空気が刻み込まれている。
サタジット・レイ『大都会』