明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


このサイトはPC用に最適化されています。スマホでご覧の場合は、記事の末尾から下にメニューが表示されます。


---
神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

---

評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画についてわたしが知った二、三の事柄

ミッチェル・ライゼンとポロンスキー上島春彦の『レッドパージ・ハリウッド』をようやく4分の3あたりまで読み終える。評判は聞いていたのだが、あまのじゃくな性格なので、いままでわざと読まないでいた。たしかに、面白い。HUAC に抗した左翼脚本家たちを中…

ビリー・ワイルダーのあまり見られていない映画につての短い覚書

『地獄の英雄』(Ace in the Hole, 51) 落盤事故の取材を利用してもう一度第一線に躍り出ようとする野心家の新聞記者を描いて、ジャーナリズムのセンセーショナリズムを痛烈に批判した作品。問題を起こして地方の新聞局に勤めることになった辣腕記者(カー…

エレヴェーターの男 〜 マイケル・パウエル Contraband

マイケル・パウエル Contraband (40) マイケル・パウエルは30年代に数十本の作品を撮っているが、日本ではほとんど公開されていない。Contraband はパウエルがプレスバーガーとはじめて組んだ『スパイ』(The Spy in Black, 38) の成功を受けて撮られたスパイ…

M・Cについて

年末から猫の様子が変だったのが、年が明けて二日ほどエサを食べなくなったので、あわてて病院に連れて行く。結局、便秘だったと判明。いまではすっかり元気になったが、かわりに今度はこっちが体調を崩してしまった。しばらくまともな文章を書ける状態では…

ロジャー・コーマン『侵入者』

DVD

今日のチェックリスト(私的メモです) Alexis Damianos William Castle, When Strangers Marry Gaston Kabore Cheikh Omar Sissoko Flora Gomes Abderrahmane Sissako, Bamako Mahamat Saleh Haroun, Darrat Victor Burgin ロジャー・コーマン The Intruder…

新作DVD 〜『ブルー・ガーディニア』『とらんぷ譚』ほか

DVD

こないだ紹介したばかりだけれど、ビッグなものがいくつか抜けていたので補足。 フリッツ・ラング『ブルー・ガーディニア』ラング作品としては少しパンチに欠けるところもあるが、傑作であることはたしか。 ライナー・ヴェルナー・ファスピンダー『ヴェロニ…

Charles Burnett, Killer of Sheep

DVD

チャールズ・バーネットは、アメリカがもつことの出来たもっとも才能豊かで、もっとも重要な黒人映画作家であるジョナサン・ローゼンバウム いや驚いた。知る人ぞ知る伝説の作品、チャールズ・バーネットの Killer of Sheep の DVD が出てしまった。というか…

デルモア・シュワルツ『夢の中で責任がはじまる』

Delmore Schwartz, In Dreams Begin Responsibilities and Other Stories とりあえず、表題作の "In Dreams Begin Responsibilities" を読む。自分の父と母が結婚する前(つまりは自分が生まれる前)のある日の光景を、語り手が、夢でも見るように映画館で見…