訳あってギリシアの近代史について書いた本を何冊もまとめて読んでます。ギリシアは1830年にオスマン・トルコから独立するのですが、実情は、自力で独立したというよりも、西洋列強の思惑によって独立させられたというほうが近かったようです。その後も西洋諸国とロシア、第二次大戦後はアメリカなどの大国のパワー・ゲームに振り回されるかたちで、波乱に満ちた歴史を歩んでゆきます。
というわけで、いろんな国が絡んでくるので、ギリシアの歴史は結構ややこしい。どの本を読んでもなかなか頭の中でイメージできないのだけれど、わたしが読んだ本のなかでは、『ギリシア歴史の旅』という本のなかで40ページほどにまとめてある通史がいちばんわかりやすく、ギリシアに対する西欧や東欧諸国の関係などもすんなり頭にはいってきた。簡単にギリシアの歴史を学びたいという人にはお勧め。
『フーコー・コレクション2 文学・侵犯』
早くも第二弾の登場です。
そういえば、同じちくま文庫から、ミシェル・ウエルベックの『素粒子』が今年になって出ていたことを、今日はじめて知った。BOOK OFF に行くと、こういうふうに新刊本を発見することがたまにある。というか、ちゃんと読んでから売っているのか疑問。「まさに、古本屋のファーストフードやぁー!」