明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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2024年11月23日(土)
神戸映画資料館
連続講座:20世紀傑作映画 再(発)見 第21回
『グリード』──ハリウッドが愛し、憎み、そして恐れた天才監督の呪われた傑作
https://kobe-eiga.net/programs/1952/
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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)


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[この一冊]アンリ・フォション『かたちの生命』


わたしの気に入った本を紹介してゆく、単にそれだけのコーナーです。

地震地震計とは独立して存在し、気圧の変動は針の跡とは別に存在するが、藝術作品はかたちとしてしか存在しない。言い換えれば、作品は行為としての藝術が残した痕跡や軌跡ではなく、作品がまさしく藝術なのである。

アンリ・フォション『かたちの生命』


アンリ・フォション
フランスの高名な美術史家。この本に収められている美しいテキスト「手を讃えて」はゴダール「映画史」にも引用されている。そういえばたしか『ゴダールの決別』には、「手か眼かどちらかを失うならば、わたしは眼を失う」というセリフをだれかが口にする場面があった。ちなみに、蓮實重彦はこの批評家に影響を受けたと公言している。