明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

シャンタル・アッケルマンの70年代


シャンタル・アッケルマンの近作はこれまでにも数本DVD化されているが、初期の作品はまだソフト化されていなかったように思う。だから、この4月にフランスで、アッケルマンの70年代作品がまとめてDVDとして発売されるのはうれしい知らせだ。下の DVD-BOX「Coffret Chantal Akerman , les années 70」には、「Hôtel Monterey / Je, tu, il, elle / Jeanne Dielman, / News from home / Les Rendez-vous d'Anna」の5作が収められている。ちなみに、ドゥルーズの『シネマ』で言及されるアッケルマン作品も、ほぼすべてこの時代の作品である(まあ、この本が出たのが80年代の半ばだから、それ以後の作品が出てこないのは当然なのだが)。

「Jeanne Dielman, 23 Quai du commerce, 1080 Bruxelles」は単品でも発売される。が、値段を考えると BOX で買ったほうが圧倒的にお得だ。せめてフランス語と英語の字幕ぐらいはつけておいてほしいところだが、経験上、フランスで発売されるフランス映画に字幕がついているものはかなりまれだと思われるので、これもついてないと考えておいたほうがいいだろう。少なくとも、Amazon のページにはその旨は記載されていない。