明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

MacBook を買う


どうも、ひさしぶりです。

10日ほど更新をさぼっているうちに年が変わっていました。ここ一週間ばかり、新しく買うパソコンをどれにするのかということで頭がいっぱいで、それ以外のことはまったく考えていませんでした。ネットももっぱらその情報を集めるためだけに使っていたので、このブログのことははっきりいって忘れていました。で、さきほど MacBook(White)を注文し、ようやくこの問題にもけりをつけたのでまた書きはじめます。

MacBook を買った」と簡単に書きましたが、本当は、これに決めるまでに悩みに悩んだんです。いまわたしが使っている Apple PowerMac G4 は、CPU がたったの 350Mhz というとんでもないポンコツ。これでも買った当時は最速に近いマシーンで、OS9 をメインに使っているあいだはついこないだまでなんの問題もなく使えていたのだけれど、 CPU パワーを結構必要とする OSX を中心に使うようになった2年前ぐらいからさすがにスピードに不満を覚えるようになりました。それでも Word や Safari などのソフトなら、 サクサクとはいかないまでも、なんとか許容範囲のスピードで動いていたんです。

問題は、最近になって外付けのハードディスクを買ったこと。USB 接続で使うタイプのもので、本来なら USB 2.0 でデータ転送できるはずなのだけれど、わたしのマックは古すぎて USB 1.0 しかサポートしていない。1.0 と 2.0 では転送速度が30倍ぐらいちがうらしく、USB 2.0 で 10 秒で終わる作業が、USB 1.0 では5分かかることになる。おかげでハードディスクにアクセスするたびに、たんにフォルダを開けるだけで数分待たされることもあり、ここ数日、我慢も限界に達していました。

(ちなみに、この外付けハードディスク IO-DATA U250SR 自体には満足しています。同じ 250GB でもっと安いものもでていますが、それらは発熱がひどいという口コミだったのでパスして正解でした。これはボディに発熱穴があいていて、買ってからずっと電源をつけっぱなしで使っているのに、さわっても暖かい程度です。しかし、こんな使い方をしていたら寿命が縮まるかもしれない。)

今月にも新 MacOS である Leopard の発表があり、春にはそれに見合ったニューモデルがでるということはわかっているんですが、とてもそれまで待っていられず、今日ほしい、明日までにほしいというせっぱ詰まった状態になっていたんです。MacBook には急いで決めたんですが、そこに至までに紆余曲折ありました。最初は Desktop 型しか候補にいれていなかったので、現行機種で選べるものといえば、Mac mini か MacPro しかない。Mac mini はデスクトップとノートブックあわせていま Mac で唯一 Core 2 Duo を載せていない機種なので魅力は乏しい。MacPro にはかなり心がひかれたんですが、メモリを増やしたりとかして望ましい状態にすると、なんだかんだで値段が40万近くになってしまう。第一、デザイナーでもアニメーション作家でもないのに、こんなハイスペックなパソコンを買っても宝の持ち腐れになりそうだ。iMac はディスプレイ一体型なので、いま使っているディスプレイが無駄になってしまう(デュアルディスプレイにするには机が狭すぎてスペースがない)。

困ったことになったと思っていたとき、ノート型の MacBook が、外部ディスプレイと外部キーボードをつないだ状態で、ノートを閉じたままで使うことができることを知ったんです(リッドクローズドモードという)。Core 2 Duo 搭載で、内蔵キャメラや通信機能など必要最小限の機能をすべて備えていながら、値段がわずか14万ちょい。これはたしかに欲しくなる。売れ行きが好調なのも納得だ。Win 機もふくめてこれほどのコストパフォーマンスを見せているノートパソコンはないかもしれない。わたしはいままでノートパソコンを使ったことがなく、ほしいと思ったことも一度もなかったんですが、これなら外部ディスプレイにつないでデスクトップ機として使える。専用の台(別売)を使って立てた状態で使えば、スペースもほとんど取らない。いうならば、グレードアップした Mac mini として使えるわけです。ノートブックを開いた状態で使えば、外部ディスプレイとあわせてデュアルディスプレイも実現できるし、Mac mini よりもいろいろ利用範囲は広いともいえる。

そう考えると、急にこの MacBook がほしくなりました。といっても、それですぐに決まったわけではありません。MacBook は非常にコストパフォーマンスがすぐれたパソコンですが、唯一の弱点といっていいグラフィック能力の低さが最後まで気になって、MacBook Pro と MacPro も捨てがたく、この三つのあいだでさんざん悩みました。MacBookMacBook Pro や MacPro とちがって、専用のグラフィックボードを搭載していなくて、ビデオメモリをメインメモリと共有しているんです。だから、ふつうに動画を見たり、boot campWindows マシンとして使って2D のゲームをしたりするのは問題ないんですが、boot camp で3D を動かすのは結構つらそうなのが、なかなか決心が付かなかった理由です。しかし、ネットで調べてみたら、がちがちのの 3D アクションゲームではないのなら、そこそこ動くらしい。考えてみれば、Win 用の3D ゲームをすることなど年に数度あるかないかだし、そんなことで10万円もの金をかけることはない、と冷静になって考え、やっぱり MacBook にすることに決めました。

いろいろ迷っているうちにノートブック・パソコンというものも一度は使っておきたいと思うようになったということもあります。2、3年使っているうちに Leopard も安定しているだろうし、MacPro 以外の使えるセパレート型のデスクトップ機もでているだろうし。本格的なマシーンは、そのときにじっくり選んで買えばいい。

というわけで、MacBook はつなぎ程度に考えれば十分すぎるスペックではあるのだが、Parallels Desktopboot camp を使って Win 機としても使うことを考え、メモリを2G、ハードディスクを 160G にまで増設したらなんだかんだで20万円を超えてしまった。それでも、なかなかよい買い物だったのではないかと思う。使ってみての感想はまたそのうちに。