明るい部屋:映画についての覚書

日々の映画鑑賞と研究の記録、最新DVD情報などなど。ときどき書評めいたことも。


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神戸映画資料館「連続講座 20世紀傑作映画再(発)見」第15回
国辱映画『チート』とサイレント時代の知られざるデミル
詳細はここで。

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評価の目安:

★★★★(大傑作、あるいは古典)
★★★(傑作、あるいは必見)
★★(見たほうがいい)
★(興味深い)

(基本的に、興味のない映画はここでは取り上げません。なので、ここで話題にしている時点で、それなりに見る価値はある作品であるといえます。)

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ハドリー・チェイスを復刊せよ、と小さく叫んでみる

『スパイダーマン3』を今日が初日のつもりで焦って近所のしょぼい映画館に見に行ったら、チケット売り場で「公開は明日からです」といわれ赤っ恥をかいてしまった。ワールドプレミアを日本でやるのはいいが、少年プロボクサーに馬鹿なレポーターがくだらな…

新作DVD〜『スピオーネ クリティカル・エディション』『ジャン・ルノワール DVD-BOX1』 ほか

DVD

4月もそろそろ終わりなので、7月までに出る新作DVD のなかから気になるものをピックアップしてみた。 フリッツ・ラング『スピオーネ クリティカル・エディション』ラングがドイツ時代に撮り上げたスパイ映画の傑作。以前に出ていたものが手に入らなくなっ…

ドラマとか漫画とか

ひさしぶりにくだらない情報をまとめてみました。こういうものも見たり読んだりしてバランスを保たないと。 最近見ているドラマ。 『わたしたちの教科書』: 生徒役の志田未来が1話目でいきなり自殺してしまうのでおやと思わせる。2話目まで見たが、職員室…

黒沢清『叫』

『叫』ホラー・ノワール。役所広司演じる刑事は、不可解な連続殺人の現場に、犯人が自分であることを指し示す証拠物を見つけてとまどう。まるで自分の影を追っているような不気味さ。どんよりとのしかかってくるいわれない罪の意識。役所広司は赤いドレスを…

パスカル・ボニゼール『歪形するフレーム』

ルペンが大敗したのはよかったが、かといってサルコジの大統領姿は見たくないな・・・。しかし、そうなるんだろうか。 パスカル・ボニゼールの『歪形するフレーム ─絵画と映画の比較考察─』を読み始める。やっぱり梅本洋一の訳は読みにくい。できれば原書で…

ロバート・シオドマク DVD-BOX

DVD

ロバート・シオドマクの DVD-BOX がフランスで発売された。『殺人者』『幻の女』『Cobra Woman』の3作が収録されている(このうち『殺人者』は日本でも DVD が出ている)。特典映像も多数収録されているとのこと。『Cobra Woman』だけは見ていないのだが、…

シャンタル・アッケルマンの70年代

DVD

シャンタル・アッケルマンの近作はこれまでにも数本DVD化されているが、初期の作品はまだソフト化されていなかったように思う。だから、この4月にフランスで、アッケルマンの70年代作品がまとめてDVDとして発売されるのはうれしい知らせだ。下の DVD-BOX「Co…

ペドロ・コスタの新作

ペドロ・コスタの新作「En avant, jeunesse!」が 2007年秋からフランスで公開される模様。「En avant, jeunesse ! 」は、訳すとするなら「若者よ進め!」ぐらいの意。最初見たときは記事のタイトルかと思ったが、これが作品名らしい。『ヴァンダの部屋』で描…

新作公開情報〜『インランド・エンパイア』『街のあかり』ほか

『ブーベの恋人』で知られるルイジ・コメンチーニがなくなった。『ブーベの恋人』はゴダールがベストテンに入れたりしているので見ているものの、正直いってそんなに関心をもっていた監督ではない。しかし、「リベラシオン」に載った追悼文や、フランスで出…

『グル・ダッド傑作選 DVD-BOX』『らせん階段』ほか

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レオス・カラックス『汚れた血』 エリック・ロメール『満月の夜』、『友だちの恋人』、『緑の光線』 『ピーター・グリーナウェイ初期作品2』 イングマール・ベルイマン『サラバンド』 『グル・ダッド傑作選 DVD-BOX』 グル・ダッドまで出るのかよ。「傑作選…

アニメもうかつに見られない〜小中千昭と大和屋竺

『ラーゼフォン』というテレビ・アニメをたまたま見ていたら、10話目ぐらいまで見たところで、「脚本 小中千昭」とクレジットにあるのに気づいて、驚いた。テレビのアニメの脚本は毎回変わることが多い。このアニメも小中千昭が全回担当しているわけではない…