DVD
1月は3回しか更新できなかったので、2月は5回ぐらい書くつもりでいたのだが、また同じぐらいのペースになってしまった。だんだん、調子が出つつあるので、これからペースを上げていく予定。というわけで、DVD の紹介をしてまたお茶をにごしておく。 ロベ…
あいかわらず、なにも書く気がしない。また、DVD の紹介をしておく。 ワン・ビン「A l'ouest des rails」(『鉄西区』) フランスで『鉄西区』の DVD が、去年、発売されていたことに、先日気づいた。ホットなニュースではないかもしれないが、念のために報…
何か書かねばと思うが、びっくりするほど何も書くことがない。例によって、DVD の紹介でもして、お茶をにごしておく。 ロベール・ブレッソン『たぶん悪魔が』、『湖のランスロ』、『バルタザールどこへ行く』、『少女ムシェット』 バラ売り解禁。 クリス・マ…
アピチャットポン・ウィラーセタクンの『ブリスフリー・ユアーズ』でカーラジオから流れてくる、マルコス・ヴァレ作曲によるボサノバ「Summer Samba」を女性歌手がタイ語で歌ったヴァージョンがCDになっていないものかと調べてみたのだが、どうもそういう…
すべて紀伊国屋から。 『カール・Th・ドライヤー コレクション ゲアトルーズ 』 来年の話です。個人的には、もっとマイナーな作品を出してほしいところだが、この先に期待。 『イジー・メンツェル DVD-BOX』 カルロス・サウラ『カラスの飼育 HDニューマスタ…
マルセル・レルビエ『Coffret Marcel L'herbier : Eldorado ; L'homme du large』 ジョン・ヒューストン『ファット・シティ』 リチャード・フライシャー『The Clay Pigeon』 手元にあるフランスの映画ガイドには "Série B intéressante seulement par la sig…
久しぶりに Amazon.fr の DVD をチェックしたら、気になるものがたくさんあった。ありすぎたので、何度かにわけて紹介しようと思う。 ヘンリー・ハサウェイ『Ames a la mer』 フリッツ・ラング『リリオム』Liliom フランス時代のフリッツ・ラング。 マリオ・…
1年以上前にこのブログでハマー・プロの映画について記事を書いたとき、戯れに「かいぶつたちのいるところ」というタイトルをつけた。言うまでもなく、モーリス・センダックの有名な絵本のタイトルをもじったのだが、わかる人にはわかるだろうし、わからな…
米版の新作 DVD。気づいたものだけ。 『Columbia Pictures Film Noir Classics, Vol. 1 』 (The Big Heat / 5 Against the House / The Lineup / Murder by Contract / The Sniper) ドン・シーゲルの『殺人捜査線』、アーヴィング・ラーナーの『契約殺人』な…
庄野潤三氏が亡くなりました。『プールサイド小景』を学生の頃読んですごいインパクトを受けたことを思い出します。『アメリカン・スクール』の小島信夫とかと並んで、一時期、わたしにとってとても重要な作家でした。 ☆ ☆ ☆ ルイス・ブニュエル『のんき大将…
大統領選挙後の混乱のイラクから遠く離れたイタリアで、アッバス・キアロスタミがジュリエット・ビノシュ主演の映画を撮っているという話を聞いたときは驚いたが、今は一刻も早く見たくてしようがない。 さて、約1ヶ月ぶりに、日本の新作 DVD を紹介する。…
ジャック・ターナー『Wichita』(『法律なき町』) ターナーが撮った5本あまりの西部劇のなかでおそらくもっとも有名な一本。簡単にいうと、OK牧場の決闘以前のワイアット・アープの物語だ。わたしがいちばん驚いたのは、ワイアット・アープを演じるジョ…
パゾリーニとルノワールに関しては、すでに出ていたもののバラ売りか、パッケージを変えただけのもののようだ。 ヴィンセント・ミネリ『踊る海賊』 パイレーツ・オブ・カリビアンの物語──、といっても、海も海賊船も出てこない。ヒロインの夢のなかに存在す…
ウェルマンが30年代に撮った作品が見たいと前に書いたと思うのだが、意外と早く DVD化されてしまった。"Forbidden Hollywood Collection, Volume Three" という DVD-BOX で、なかに収められている6作品はすべてウェルマンが30年代に撮ったものだ。事実…
こないだ紹介したばかりですが、いくつか補足を。 ジャン・ルノワールBOX で出ていたもののばら売りです。 『坊やに下剤を』、『のらくら兵』、『草の上の昼食』、『素晴らしき放浪者』 ルイス・ブニュエル『ナサリン』、『河と死』 ジュールス・ダッシン『…
『大島渚 4 - 愛のコリーダ/愛の亡霊/マックス、モン・アムール』 『愛のコリーダ』は、「完全ノーカット版」と謳ったものと同じボカシ入りの DVD なんだろうか(わたしは海外版を持っているのでどうでもいいのだが)。 『ジャック・ドゥミ初期作品集DVD-BOX…
すべてフランス版です。 ラオール・ウォルシュ 『Victime du destin』(『決斗!一対三』) 何度見ても途中で寝てしまうので、最近では睡眠薬代わりに使っていたファスビンダーの西部劇『Whity』の DVD をやっと見終えた。こんなに眠気を誘う西部劇はウォー…
オリヴィエ・アサイヤスの L'heure d'été はとてもいい作品なので、いつか紹介しようと思っていたのだが、そんなに人気のある監督でもないし、面倒くさいなと思っているうちに、いつの間にか公開が決まっていた(『夏時間の庭』というタイトルでこの5月に公…
2ヶ月連続でクリント・イーストウッドの新作が見られる。なんという幸福。 ☆ ☆ ☆ ペドロ・コスタ『コロッサル・ユース』の DVD が紀伊国屋から発売。ベッケルの『アリババと四十人の盗賊』は5月に、アラン・レネの『去年マリエンバードで』も6月に紀伊国…
スティーヴ・マクイーンの『Hunger』はなかなかいい映画ですが、知らない監督の映画は怖くて見られないという人もいるでしょう。そういう人でも安心して見られるおなじみの名前を並べてみました。これといって目新しいものは何一つありませんが、見ていて当…
ポール・ヴェッキアリの DVD がいつのまにか BOX で出ていた。もちろんフランスでの話。ヴェッキアリは「カイエ」の読者ならおなじみの名前だと思うが、日本ではほとんど無名に近い存在だろう。しかし、ヴェッキアリでググったら、4件しかヒットしなかった…
アルフレッド・ワーカー『夜歩く男』 『T-Men』などのセミ・ドキュメンタリーふうフィルム・ノワールの系譜に属する作品。『ビッグ・コンボ』などの撮影監督ジョン・アルトン(!)がキャメラを担当している。クレジットされていないが、アンソニー・マンが…
Coffret mitchell leisen : la baronne de minuit ; jeux de mains 去年の秋ごろ、フランスでミッチェル・ライゼンのボックスが出たのを紹介し忘れていたので、ここに書いておく。 収録されているのは Midnight (39, 未) と『春を手さぐる』(Hands across th…
大阪アジアン映画祭の字幕を引き受けてしまったので、結構忙しい。久しぶりにブログのことを思い出した。 別にたいしたものはないが、新作 DVD を並べておく。 『ティム・バートンのアラジンと魔法のランプ (C/W ジーナ・ローランズのラップンゼル)』 『デイ…
「もう私は映画を捨てようと思う。私にとって映画や、芸術一般や現代の知的活動は、みな直接の現象を観察することにとどまっているように思える。私はこうした現象の構成要素にまでさかのぼっていきたい。」ロベルト・ロッセリーニ Criterion がまたやってく…
Joris ivens, vol. 1 - 1 et 2, Joris ivens, vol. 2 - 3 a 5 ヨリス・イヴェンスの DVD がフランスで発売。二枚組の二巻セットの模様だが、詳細は不明。フラーの『映画は戦場だ』を訳している吉村和明が「途方もなく感動的」と書いていた『スペインの大地』…
新作 DVD 補足情報。フジヤマ、ゲイシャ、フィルム・ノワール。サム・フラーの傑作『東京暗黒街・竹の家』がフォックス・ジャパンより発売。ついでに書くと、シャーリー山口こと山口淑子(その正体は李香蘭)は、のちにアラブ担当の国会議員になり、パレスチ…
アイダ・ルピノ『二重結婚者』 まさかこれが日本で出るとは思わなかった。海外ではすでに DVD になっているので、そちらで手に入れている人も多いはず。しかし、500円 DVD というのは微妙だ。米版はリマスターされたものだが、これはたぶん違うんだろうな。…
しばらく日本の新作 DVD にはこれというものがなかったのだが、この辺で一挙にまとめて。 ニコラス・ローグ『赤い影』 最近、ひさしぶりに見直してみたら、むかし見たときほどおもしろくなかった。けれど、赤いサンタクロースがふりむく瞬間はやっぱり怖い。…
蓮實重彦『ゴダール マネ フーコー―思考と感性とをめぐる断片的な考察』 前にこのブログで、ミシェル・フーコーらによるマネ論を集めた『マネの絵画』という本を軽く紹介したことがある。映画とは関係ない本なので、このブログの読者(というものがいるとし…